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2019年2月6日現在、仮想通貨取引所FOCREXにおけるEXコインの価額は、12,017ドルをつけています。EXコインは価額が1ドル更新されるためにデジタル・セントラル・バンクから1枚のコインが売り出されますから、時価総額は下記の通り算定できます。

12,017ドル✕12,017ドル=144,408,289ドル

時価総額は144,408,289ドルであり、本日の為替レートで計算すると、日本円にして約158億円です。

EXコインの場合には時価総額の1/2以上の法定通貨が積み上げられていきますので、デジタル・セントラル・バンクには現在少なくとも80億円以上のUSドルが保管されています。価額が最高値からの50%にあたる6,008.5ドルまで下落した場合には、これを原資にデジタル・セントラル・バンクが買いオペレーションを実施するため、投資家の損失は最小限に抑えられるのです。

しかしながら、このような価値の裏付けがあるとはいえ、投資家心理としてはいまの価額が割安なのか割高なのか、はたしてこれから価額は上昇していくのか、判断が難しいと思います。

そこで、他の仮想通貨との比較を通して、EXコインの相対的な価値を明らかにしていきたいと思います。

EXコイン(EXC)をテレグラム(Telegram)と比較してみる

皆さんはテレグラムという仮想通貨をご存知でしょうか。

2013年に設立されたテレグラムは、2億人のユーザーを有する暗号化されたチャットアプリを提供しています。個人情報を秘匿できることから、情報統制が敷かれている国を中心に高いシェアを獲得しています。

テレグラムのプロジェクトについて

テレグラムは新たな決済プラットフォームを開発するため、ICOを行うと発表しました。2017年3月までに2回のプライベートセールが行われ、約17億ドルの資金を調達しています。

このプロジェクトは、

  • Telegram Open Network(TON)プラットフォーム
  • GRAMトークン

から構成されます。

前者は決済プラットフォームそのものであり、後者は当該プラットフォーム上で流通する通貨にあたるものです。

皆さんすでにお気づきとは思いますが、決済プラットフォーム型の仮想通貨プロジェクトである点、暗号技術を重視している点など、テレグラムのプロジェクトはEXコインのプロジェクトと非常に近い性質を有しています。

EXコインのポテンシャルを測るにはもってこいの対象というわけです。

EXコインとテレグラムの比較

まずは下記の表をご覧ください。

f:id:excoin:20190206155414p:plain
筆者調べ。一部推測が含まれます。Source: https://icorating.com/upload/whitepaper/gNQ7e9z3lCGi519Wz8mmC0Kg8aA0goeZKAQ802vo.pdf

日本円で表記したほうがイメージを掴みやすいと思いましたので、一律1ドル109円で換算しました。

規模

最初に時価総額について見ていきましょう。

現在のEXコインの時価総額は約158億円ですから、約1,853億円のテレグラムはEXコインの約8.5倍の規模になります。

テレグラムをEXコインのベンチマークとすると、仮にEXコインの本来の価値がテレグラムと同等かそれ以上であるならば、EXコインには少なくとも8.5倍の上昇ポテンシャルがあるということです。

一点補足をしておくと、本来時価総額は単価に総発行枚数を乗じて算定します。1,853億円という数値はあくまで資金調達額ですから、市場に放出されるトークンが全体の44%であることを考慮すると、時価総額は概ね2倍程度になると考えられます。ここでは、テレグラムが未上場であることや、根拠となる数値に推測が含まれていることから、保守的に資金調達額を時価総額として話を進めます。

 セキュリティ

テレグラムの詳細は明らかにされていませんが、ブロックチェーン(PoS)を採用していることから、基本的には一般的なブロックチェーンの概念に則って設計されていると考えられます。

ブロックチェーンは先端テクノロジーとして注目を集めていますが、必ずしもセキュアな仕組みであるとは言い切れません。Bitcoinを例にすれば、現時点で1/4の発行済トークンが取り出せない状態となっており、実質的にGOX(喪失)しています。

Bitcoin.comには以前からBitcoinが消失した、ハッキング被害を受けたという報告が上がっていますが、ブロックチェーン上で送金先を特定できたとしても、被害者を救済することはシステム上難しいのが現実です。

EXコインの場合には、ブロックチェーンではなく、FeliCaのシステムをベースに作られています。具体的には日下部進さんが開発されたQ-COREを用いたシステムで、サーバーを世界各地に分散させています。

FeliCaは過去一度もハッキングを受けたことがなく、そのセキュリティの高さからEAL6+の認定を受けています。

また、3ID認証システムによってトレーサビリティを確保し、マネーロンダリングを防止するとともに、万一盗難被害にあった場合にも取り戻すことができます。

マーケット

テレグラムは現時点では上場していないため、公の市場が存在しません。

EXコインはBigbossグループFOCREXに上場しています。買いオペレーションのシステムが機能しているため、価額はピークから50%以下には下落しません。

性能・機能

中央集権、非中央集権という概念は、正確には「データ保存・保管」と「セキュリティの確保」という2つの視点に分かれます。そのため一括りにカテゴライズすることは本来できないのですが、ここではクリプト界隈で一般的に使われている言葉の意味合いで話を進めてみます。(このあたりの詳しい話は、また後日したいと思います)

EXコイン、テレグラムはともに決済プラットフォームの構築を目標としているという共通点があります。

EXコインの場合には、現状設置されているサーバーだけで全世界の決済の1/3を代替することができます。これは、世界中の1/3の人が、毎日何度も決済を行ってもサーバーがパンクをすることはないという意味です。そのためにかかる電力は僅か毎時電球70個(冷蔵庫30台)分であり、サーバーの数を追加することでさらに拡張可能です。

これは天才エンジニアである日下部進さんの技術の結晶といえるもので、現状ではこれに対抗できる仮想通貨が(観察できる範囲では)存在しないことことに鑑みると、テレグラムも対抗できないと見るのが妥当でしょう。

送金手数料についてもいえることですが、EXコインの場合にはQ-COREの技術に支えられたローコストオペレーションが前提にあるため、あらゆるコストを削減することができます。この前提があるからこそ、EXCトークンと引き換えに払い込まれた法定通貨の50%以上を保管することができるのです。

テレグラムの場合には、他の仮想通貨と同様、送金手数料やシステム維持費等、あらゆる側面で多額のコストが発生すると考えられます。

このコストの差は、プラットフォームのスケールが拡大するほど、ワニの口のように開いていきます。EXコインの場合には、世界中で使われた場合でも毎時冷蔵庫30台分と低額・固定であるのに対して、ブロックチェーンを用いたシステムではコストは規模の増大に比例するからです。

これについては、Bitcoinのマイニングコストがニュースで取り上げられているので、納得される方が多いのではないでしょうか。

また、EXコインの大きな強みとしては、NFCとの互換性が挙げられます。NFCとは近距離無線通信規格とよばれるもので、Suicaのような交通系ICカードや、iPhone・Androidを始めとするスマートフォン端末にも搭載されています。

EXコインはFeliCaと同様、NFCとの互換性を重視して設計されていますので、その気になればすぐにでもあらゆるNFC搭載端末との連携が可能となります。

テレグラムの場合にはNFCとの互換性はない(と思われる)ので、世の中に浸透させるために独自のアプリケーションを開発する必要があります。

技術的には、EXコインはすでに世界中の人が手にしている端末でそのまま使えるわけですから、Apple Payのように簡単・便利な決済が可能になるわけです。

その他

先述した理由により、EXコインは運用コストがほとんどかかりません。セキュリティを担保するEALの登録費用や、法律・国家との調整のための弁護士費用はかかりますが、システム自体の運用コストは非常に小さいといえます。

特徴的なのは、給与・広告費の支払いがゼロであることです。従業員を雇うことはなく、取引所等へ手数料を支払うことはありません。広告費はかけないため世間にはまだまだ認知されていませんが、これは伸びしろと捉えてもよいのではないでしょうか。

このようにコストを最小限に抑える仕組みがあるからこそ、デジタル・セントラル・バンクには常時潤沢な資金が蓄えられ、買いオペレーションのシステムを維持することができるのです。EXコインは法定通貨による価値の裏付けがあるため、将来的にはEXCトークンを担保にして、金融機関から融資を受けることも可能になると考えられます。

一方、テレグラムは給与・広告費・事務所費用の支出があります。一般論としては特別問題とすることではないのですが、EXコインと比較してしまうと、ここにも差が現れていると思います。

まとめ

テレグラムについて情報が足りない部分もあり、一部推定に基づく検討になってしまいました。それでも、EXコインにはテレグラムに引けをとらないポテンシャルがあることに気づいていただけたのではないでしょうか。

投資の世界では、同一の価値を持つ異なる商品に一時的な価格差が生じたときに、割安な方を買い、割高な方を空売りして利益を得る裁定取引(アービトラージ)という有名な戦略があります。

テレグラムは上場していないため空売りできませんが、EXコインはBigBossに上場しているため、ロングすることが可能です。

www.bigboss-financial.com

EXコインの価値を測るひとつのベンチマークとして、今回はテレグラムを取り上げてみました。

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